繁盛論

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店舗を持つビジネスの圧倒的繁盛術




ガチャ!「はい、お電話ありがとうございます!」

お客様:「あの、予約をお願いしたいんですけど」

私:「ありがとうございます！　あの、お日にちはお決まりでしょうか…?」

お客様:「次の◯◯日に19時から２名でお願いしたいんですけど… 」

私:「（やばい予約で満席だ… ）あ…、申し訳ありません… 。その日は別の予約で満席になっておりまして…」

お客様:「もう満席になっているんですか?じゃあダメですか？」

私:「席が空き次第こちらからご連絡するようにはできますが…. （なんか口調が怖いな… ）」

お客様:「あの、私はもう何回かそちらのお店に行かせてもらっているんですけど、いつも満席で入れないんですよ」

私:「あ…はい… 申し訳ありません。（そんなこと言われても… ）」

お客様:「この前も電話したんですけど席が空いてないって言われたんですよ」

私:「はい… 申し訳ありません。(やっぱ怒ってる…. )」

お客様:「どうやったらあなたのお店に入ることができるんですか？（怒）」



まさかこのようなクレームをお客様からもらうとは思ってもいませんでした。（汗）



ですが確かに怒られても仕方がない状況だったのを覚えています。




当時は忙しく、入り口から入って来るお客さんをひたすら断り、

電話予約も３回のうち２回は断るといったようなてんてこ舞いの状態でした。

ですが当然最初からお店がこのような状態だったわけではありません。

当時の私には「経験」も「技術」も「資金力」も「コネ」も何もありませんでした。

お店を開いてからというもの、

私はとにかくお店をしっかりと安定させることに必死でした。

なんとかメニューを充実させよう。

接客のクオリティを上げよう。

躍起になっていました。




そんなある日、いつものように店内ガラガラの暇絶頂の時に、

３名のお客さんが入ってきてくれました。

「いらっしゃいませ！」

暇を持て余していたので、気合をいれて接客をし、

自信があったおすすめのメニューをお客さんに振る舞いました。

どこかのお偉いさんのような人だったので粗相のないようにと必死でした。

そうすると、客席から「これ美味いな」という声が聞こえてきたりし、

私は心の中で「やった！」と叫んでいました。（笑）

そしてお客さんの会計が済み、お客さんをお見送りしようとしたその時、

その中でもっとも偉そうなお客さんが一言。

「こんな店二度と来ないよ」

「は、はい!？…」

私は目が点になり頭は真っ白になりその場で立ち尽くしていました。

その一言を言ってお客さんは去っていきました。

今思い出せば笑い話ですが、当時はかなりショックを受けたのを覚えています。

この時は、なぜお客さんにそんなことを言われたのかも分からず、

本当に悩んでいました。



「やっぱり自分みたいな素人が商売を始めたこと自体間違っていたんだ… 」

何度となく自暴自棄になったのを覚えています。

ですが、私は本当に運が良かったです。

もう最強にツイてました。

こんなことを言うと、成功したのは「運かよ！」と思う人もいるかもしれませんが、

そうです。成功できたのは運です。



それはあるノウハウとの出会いでした。

いや、正確にはある人との出会いでした。

その人は私と同じ２０代にも関わらず、

飲食店開業から１年もかからないうちに３店舗開き黒字経営させ、

プライベートではベンツに乗り、趣味で水上スキーに乗り、

一軒家まで持ち家族と幸せな生活を送っているといった人でした。



いまでは様々なビジネスを展開させていると聞きます。

その人の驚くところは、

「立地」「商品力」「技術」「経験」など、

飲食店経営では必須とも言えるようなすべての条件を無視して、

圧倒的にビジネスを成功させているところでした。



周りの経営者は、

「100年に一度の不況だからな… 」

「町を歩いている人も減ったな」

「暇だよ」

などと嘆いている中、圧倒的に顧客を集め、ライバルそっちのけで成功していたのです。



その人のマーケティング戦略を知ると、

他の店舗経営者のマーケティングがどれだけ下手くそなのかが分かりました。

それからです。

私のお店が、

「市街一の繁盛店」

「予約の取れない店」

「いつも満席の店」

と言われるようになったのは…

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